ORIGAMIドリッパーの使い方とレシピを紹介!

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バリスタの願いから生まれたORIGAMIドリッパーは、とても人気で見た目も美しくてコーヒーライフに彩りを与えてくれます。

見た目の美しさも人気の理由の一つですが、機能面でも優れておりKalitaのウェーブフィルターと円錐ペーパーの両方が使えるという他に類を見ないドリッパーとなっています。

ORIGAMIドリッパーの特徴の紹介と使い方をまとめてみました!

ぎんぴ

ORIGAMIドリッパーの器具紹介はこちらをご覧ください!

更新履歴

[2024/9/25]LIGHT UP COFFEE 川野優馬さんのカリタウェーブフィルター×ORIGAMIドリッパーのレシピ追加

[2024/09/12]新規作成

目次

ORIGAMIドリッパーの特徴を理解しよう!

ORIGAMIドリッパーは2種類のペーパーフィルターを使うことができ、使うフィルターによってその豆に適した抽出ができます。

まずはペーパーフィルターによる特徴を理解して、自分好みのおいしいコーヒーを淹れられるようになりましょう!

円錐(えんすい)フィルターをつかった場合

ちっぱ

円錐フィルターを使ったときの抽出のポイントをまとめてみました。

・浅煎り~中煎りのみずみずしい果実感が感じられる豆がおすすめ。
・挽き目は粗めが良い
・抽出し始めは液面を上げずに抽出し、抽出の終わりのほうでは液面を上げてスピードを上げて抽出する

ORIGAMIドリッパーを使っている方は、こちらの円錐フィルターが多いのかなと思います。

下の写真はORIGAMIのオンラインサイトでも発売している円錐フィルターですが、他にもHARIOやコーノが発売している円錐フィルターでも同様に使うことができます。

Amazonからも購入することができます。

セットするとこのような感じになります。

ポイントはリブ(溝)の凹凸部分にできる「隙間」です。上の写真はリンス(湯通し)したあとになりますが、凸部分が綺麗に浮き出しているのが見えます。

この凸部分が接地している箇所になり、凹部分が「隙間」になります。お湯を注いだときに液面を上げていくとお湯が粉にあまり触れずにこの隙間からサーバに抜けていってしまいます

そうすると抽出が十分にできずに豆本来のおいしさが引き出せずに薄く、味もぼんやりとぼやけてしまうコーヒーになってしまう可能性があります。

抽出後の写真(下)になります。ドリッパーとフィルターに隙間ができていることが確認できますね。

またORIGAMIドリッパーはこのリブとフィルターの隙間があることから抽出スピードが早いイメージを持っている人が多いようですが、ORIGAMIドリッパー開発者の鈴木康夫さんは、検証した結果他のドリッパーとあまり早さは変わらなかったと仰っていました。

ぎんぴ

ドリッパーの抽出速度については、別途検証して記事にしたいと思います。

挽き目を細かくすると目詰まりが発生しサーバに落ちにくく、液面が上昇してしまいます。

ORIGAMIドリッパーの場合、液面が上昇してしまうと未抽出のお湯が横から流れていってしまうので、液面を上昇させないように挽き目を粗くするほうが良いと考えられます。

抽出し始めのころは、お湯と豆をじっくり触れさせるように意識して注ぎ、後半は雑味が出てくる前に抽出量になるまでスピードを上げて注いでいくイメージですね。

ウェーブフィルターをつかった場合

ぎんぴ

ウェーブフィルターを使ったときの抽出のポイントをまとめてみました。

・挽き目は粗めが良い
・抽出効率が良いので抽出時間は短めが良い

KALITAのウェーブフィルターのヒダの数が20なので、ぴったりとORIGAMIドリッパーに合います。

Amazonでも購入することができます。

セットするとこのような感じです。一つひとつのヒダがぴったり凹凸にフィットしているのが分かりますね!粉を入れてお湯をかけると重みで下に引っ張られ、よりフィット感が増します。

ORIGAMIドリッパーでコーヒーを淹れよう!

ぎんぴ

ORIGAMIドリッパーをつかったレシピにはどのようなものがあるんだろう?
YoutubeでORIGAMIドリッパーを使っている方々の動画を見ていきたいと思います。

ORIGAMIドリッパー開発者 TRUNK COFFEE 鈴木康夫さんのレシピ

ORIGAMIドリッパーを開発した鈴木康夫さんとコーヒージャーナリストの岩崎泰三さんのコラボ動画です!貴重な開発のお話やORIGAMIドリッパーのレシピを円錐フィルター、ウェーブフィルターともに説明してくださっています。

多くのドリッパーは説明書の中に淹れ方のレシピが同封されていることが多いのですが、「自由に使ってほしい」との思いから説明書はつけなかったようです。

ですが、本動画では円錐フィルターとウェーブフィルターでの鈴木さんの淹れ方を紹介してくれているので、とても参考になります。ぜひご覧になってみてください!

動画時間:32分25秒、準備:13分40秒頃、淹れ始め:20分26秒頃

円錐フィルターのレシピ

フィルターの折り方

ペーパーの接着箇所で折ると若干ドリッパーよりも大きいので、フィットするように斜めにフィルターを折る。

ちっぱ

斜めにフィルターを折るってどういう風に折るんだろう??

下の写真のようにフィルターを折っていました。上に行くほど幅が広くなるように斜めに折っています。

フィルターをドリッパーにセットしてみます。さてその効果は気になりますよね!

いかがでしょうか?左の写真が接着箇所で折ったフィルターで、右の写真が斜めに折ったフィルターになります。

フィット感が一目瞭然ですよね!左のほうはブカッっとフィルターが大きくゆるいのに対して、右のほうはうまくドリッパー内に収まっていてフィットしているのがわかります!

フィルターの折り方ひとつでここまで変わるのは驚きでした。

ドリッパーとフィルターをしっかりと密着させる

均一に抽出ができるように下準備が大切とのお考えのようです。単純にフィルターをのせてリンス(湯通し)だけするのではなくて、リンスをしたあともフィットするように先の尖ったスティックで溝に沿ってフィルターをなぞり、しっかりとドリッパーとフィルターを密着させます。

挽いた粉を混ぜる

挽いたままだと挽き始めや挽き終わりで粒度が異なっている可能性があるため粉をスプーンなどで混ぜているようです。

淹れたあとにサーバ内のコーヒーを撹拌させることは行っていましたが、挽いたあとの粉の均一性のことまでは考えたことがなかったので、驚きました!とても均一性を重視していることも伝わってきます。

スティック(尖ったもの)を使い粉の中心に穴を開ける

これは是非動画内で確認して頂きたいのですが、スティックを使用して中心に向かってすり鉢状になるようにグルグルと粉をなぞり、最後は中心に少し穴を掘ります。

円錐の場合、蒸らし時に一番底の粉にお湯が届くまでに時間がかかり、最初にお湯に触れた粉と最後の底にある粉とでお湯の触れる時間が異なってしまうのを防ぐために、中心に穴を開けておくことでお湯が均一に行き渡り、蒸らしができるとのことです。

あと中心に穴が開いていることによりお湯を注ぐときの目印になりぶれにくいというメリットもあります。

鈴木康夫さんのレシピ

粉量:15g、お湯は落ち切り(途中で引きあげない)

投式投入目安時間お湯の総重量(cc)備考
第1投00:0050(+50)
第2投00:30100(+50)撹拌するように高い位置から注ぐ
第3投01:00150(+50)じっくり落としていく
第4投01:30200(+50)濃度調整用なのでセンターにお湯を落とす(のの字に回さない)
第5投02:00250(+50)濃度調整用なのでセンターにお湯を落とす(“の”の字に回さない)

ウェーブフィルターのレシピ

抽出効率が高い

ORIGAMIドリッパーの凹凸の数とウェーブフィルターのヒダの数は同じ20個で設計されているため、密着性が高いです。

ドリッパーとフィルターが密着しているため、円錐フィルターと比べると横からお湯が抜けにくく、コーヒーの粉とお湯が良く触れるため抽出効率が良いと言えます。

抽出効率が高いので抽出に時間をかけると過抽出となり、”えぐみ”や”雑味”が出てしまうので抽出時間を短くしたほうが良いとのことです。

挽き目は若干「粗め」

ウェーブフィルターは抽出効率が良いので挽き目を細かくするとより成分が出やすく過抽出となってしまうため粗めに挽いている。

また密着性が高い分お湯が抜けるスピードが遅くなるため、粉の粒度を粗くしてお湯抜けをよくすることが狙いとなります。

鈴木康夫さんのレシピ
投数投入目安時間お湯の総重量(cc)備考
第1投00:0060(+60)
第2投00:30150(+90)優しく、お湯は広く注ぐ
第3投01:00240(+90)透過と浸漬のハイブリッド

LIGHT UP COFFEE 川野優馬さんのレシピ

浅煎りのシングルオリジンコーヒーを扱っているLIGHT UP COFFEEの川野さんもORIGAMIドリッパーとKalitaウェーブフィルターを使ったレシピ紹介動画をあげています。

川野さんはその道具の解説と使い方に関する根拠もしっかりと述べられていて、とても勉強になります!

動画時間:14分43秒、準備:0分0秒(最初から)、淹れ始め:6分19秒頃

カリタウェーブドリッパーとORIGAMIドリッパーとの違い

カリタの場合は底に3つの穴があり、ペーパーフィルターの横から抜けたお湯は、そのままサーバーに落ちるのではなく、ドリッパーの底に溜まりながら粉に触れるイメージです。

一方ORIGAMIドリッパーの場合は、大きな穴が一つ開いており底で溜まらずにサーバーに落ちていきます。粉がペーパーに対し目詰まりを起こし、液面が上がり粉に触れずに横からサーバーに流れ落ちてしまうのはあまり良くありません。

粉に触れていない分、甘さも出にくく、質感もカリタよりも感じにくいとのことです。

ぎんぴ

なるほど、それぞれドリッパーの特徴を理解して、カップに入るコーヒーにどう影響するのかを考えるのは楽しいですね!

グアテマラ エルインヘルト農園
豆量14g
湯量230g
挽き目少し粗目がおすすめ
湯温89℃

最後はドリッパーに注がれたお湯が落ち切るまで待ちます。大体02:40~02:50でお湯が落ち切るように淹れます。

投式投入目安時間お湯の総重量(cc)備考
第1投00:0040(+40)粉全体にお湯をかける
第2投00:3090(+50)勢いは出さず(撹拌しない)、全体いかけるイメージ
第3投01:00140(+50)
第4投01:20~01:30190(+50)
第5投01:50230(+40)

ORIGAMIドリッパー購入について

私たちはORIGAMIの公式オンラインショップで購入しました!

【ORIGAMI 公式】 ドリッパーS/ Dripper S – ORIGAMI Online Store (origami-kai.com)

まとめ

ORIGAMIドリッパーの特徴とウェーブフィルター/円錐フィルターを使った淹れ方を紹介しました!

美しいデザインと優れた機能性を持つORIGAMIドリッパーは、世界的にもとても人気です。

2種類のフィルターの特徴を理解して、自分が目指すコーヒーの味を抽出できるようになると嬉しいですね。

またORIGAMIドリッパーは多色展開されており、他のドリッパーにはない自分好みの色味がきっとあるはずです。色のバリエーションが豊富なのでどれを買おうか迷ってしまいますが、文字通りコーヒーライフに彩りを与えてくれることは間違いなしと思います!

ORIGAMIドリッパーを使っていく上で気づいた点や新しいレシピなども随時更新していこうと思います!

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